ドラム式の排水フィルター掃除で水が出る?外す前の確認と水漏れの相談
ドラム式洗濯機の排水フィルターを外す前に、残水の抜き方と電源の指定を確認。3メーカーの違い、パッキンの点検、清掃後の水漏れと依頼先を整理します。

ドラム式洗濯機の排水フィルターは、いきなり引き抜かないでください。洗濯機やホースに水が残っていると、外したところから流れ出ることがあります。自宅の説明書で残水を抜く操作を確認し、水受けを用意してから手入れします。
電源を入れた状態で確認する機種も、切ってから外す機種もあります。ここでは取り外す前の判断と、元に戻した後の漏れの確認に絞って説明します。
外す前に、残水・運転状態・水受けを確かめます
洗濯が終わっていても、フィルター周辺まで水がなくなったとは限りません。

排水フィルターは、洗濯の水とともに出る糸くずなどを受ける部品です。メーカーによって「糸くずフィルター」と呼ぶ場合もあります。乾燥用のほこりを受けるフィルターとは手入れの場所が違うため、まず説明書の部品図で確かめます。下部のカバーが見つかっても、それだけでつまみを回さないようにしましょう。
| 外す前に見ること | 判断と準備 |
|---|---|
| ドラムに水が見える・排水エラーが出ている | 通常の掃除として開けず、説明書の排水できない場合の案内へ進む |
| 運転中・温水を使う運転の直後 | 運転中は外さない。終了後の扱いも機種の説明で確認する |
| 残水を抜く操作が分かる | 指定の操作を終え、フィルターを外す際の電源状態も確認する |
| 水受けを置く空間がない | つまみに手をかける前に、受け皿を置けるか確かめる |
水受けは、フィルターの出口より下に入る物を選びます。背の高いバケツがあっても、出口の前に置けなければ受け止められません。実際の隙間へ入る洗面器や浅い容器を用意し、周囲には水を拭くためのタオルを置きます。タオルだけで多量の水を受けるつもりで進めないでください。
補足
いつもの掃除と、排水できない故障時は別です
「フィルターを開ければ水が抜けるはず」と、排水エラーが出た洗濯機を急に開けるのは避けます。表示された文字、ドラム内の水の有無、止まった工程を控え、説明書の該当項目かメーカーへ確認してください。
説明書を探すときは、洗濯機本体の型番を末尾まで控えます。検索した手順の写真が似ていても、残水用のホースの有無、つまみの形、警告の仕組みが違う場合があります。同じメーカーの別機種の動画を、そのまま自宅の操作手順にしないことが大切です。
作業場所に収納箱や洗剤がある場合は、先に移しておきます。外したフィルターを置く場所と、受けた水を捨てに行く動線も確保しましょう。水を受けながら容器を探す状態を作らず、必要な物が手元にそろってから始めると、落ち着いて確認できます。
出典:Panasonic|ドラム式の排水フィルターのお手入れ / 日立|糸くずフィルターのお手入れ(ドラム式) / シャープ|ドラム式の糸くずフィルターの取り外し・取り付け
電源を入れるか切るかは、機種の指定を優先します
取り外し前の電源操作は一律ではありません。自宅の型番の手順を選びます。

| 確認した公式案内 | 取り外す前の指定 |
|---|---|
| Panasonic:NA-VX8900を例にしたFAQ | 脱水後、電源を入れてつまみをゆっくり回す。ブザーが鳴ったら引き出さない |
| 日立:ドラム式の一般FAQ | 脱水のみ1分で残水を排水し、カバーを開ける際は電源を切る |
| シャープ:ドラム式のお手入れページ | 取り外し・取り付けは電源を切った状態で行う |
この表は、手順を混ぜないための比較です。Panasonicの警告ブザーを確認する例で、先に電源を切る共通手順へ置き換えると、掲載された確認の流れから外れます。逆に、日立やシャープの案内に対し、別メーカーで見た「電源を入れる」を足す必要もありません。
日立が案内する脱水1分は、すべての洗濯機に共通の時間ではありません。脱水だけを選ぶ操作もボタンの並びも機種ごとに確かめます。給水から始まるコースを間違って選ばないよう、スタート前に、何を運転する設定になっているかを表示で確認しましょう。
補足
説明書に書き込む確認メモ
「残水を抜く操作=○○」「フィルターを外す際の電源=入/切」「外してはいけない表示・音=○○」を一組で控えます。空欄が残るなら、つまみを回す前に確認します。これは編集部が整理した確認例で、機種共通の操作マニュアルではありません。
シャープのページでは、つまみを少しずつ緩めて水を受け、容器が一杯になったらつまみを戻して止め、水を捨てる流れが示されています。最初から大きく回すと一度に水が出るため、取り外しを急がないことが要点です。この手順を使う場合も、自宅の取扱説明書と一致するか確かめてください。
警告音が出る、つまみが動かない、説明書の図と現物が合わないときは、その場で止めます。ペンチで回したり、別のカバーを外して水を抜こうとしたりせず、型番と現在の状態をメーカーへ伝えましょう。フィルターの掃除だけで解消できる状態か、点検が必要かを先に相談します。
出典:Panasonic|ドラム式の排水フィルターのお手入れ / 日立|糸くずフィルターのお手入れ(ドラム式) / シャープ|ドラム式の糸くずフィルターの取り外し・取り付け
ごみだけでなく、パッキンと取り付け面も見ます
洗ったフィルターを戻す前に、密着する部分のごみ・ずれ・破損を確かめます。

水が出なくなり、説明書どおりに外せたら、集まった糸くずや異物を取り除きます。汚れを洗濯機の奥へ押し込まないよう、取り出した部品と取り付け口を分けて手入れします。洗う範囲や道具は機種の指定に従い、奥が気になるからと手や長い棒を差し込まないでください。
戻す前に見る部分
- フィルター本体に割れや変形がないか。
- ゴムパッキンが外れたり、ずれたりしていないか。
- パッキンと取り付け面に糸くずが挟まっていないか。
- 上下の向きと差し込み位置が説明書の図に合っているか。
- 指定の位置まで閉められ、無理な力が必要になっていないか。
ゴムパッキンは、部品の隙間から水が漏れないようにする輪状などの部材です。日立は、潤滑剤が落ちると取り付けにくくなるため、ゴムパッキンを水につけないよう指定しています。汚れが残る場合に浸すのは突起部分だけという案内で、つまみやパッキンまで一緒に沈める方法ではありません。自宅の機種で指定された部分を見分け、フィルター全体のつけ置きへ置き換えないでください。
汚れが残る場合の洗剤も、部品単位で確認します。別機種の漂白剤の使い方を見て、つまみやパッキンまで同じ液へ沈めることは避けましょう。水洗いで落ちないからと濃度や時間を自己判断で増やすのではなく、機種の指定に対応する範囲だけで行います。
補足
閉めにくくなったときの考え方
掃除の前は回せたのに、後から固くなった場合は、向き、ごみの挟み込み、部品のずれを確認します。潤滑油を自己流で塗ったり、工具で締め込んだりする前に相談してください。取り付け位置が合わないまま運転を再開しません。
日立はフィルターやパッキンが破損した場合、交換を案内しています。掃除で形が元に戻るとは限りません。部品を注文するなら本体型番との適合を確認し、パッキンだけで交換できるか、フィルター一式になるかは販売店などの案内に従います。
家庭で取り外せるフィルターを掃除したことは、洗濯槽や排水経路を分解して洗ったこととは別です。今回どこを手入れしたかを残しておくと、改善しない場合に、同じ場所の掃除を何度も繰り返さず相談できます。
次の運転で漏れを確認し、続く異常は点検へつなぎます
外したときの残水と、取り付け後に新たに出る水を分けて確認します。

取り付けが終わったら、周りにこぼれた水を拭き取ります。床が濡れたままだと、掃除中にこぼれた水か、運転後に漏れ始めた水かを区別しにくくなります。シャープは次回の洗濯中にフィルターからの水漏れがないか確認するよう案内しています。
終了時から次の運転まで
- 取り付けを確認
指定の向き・閉め位置を確認し、カバーを戻します。
- 周囲を拭く
こぼれた水を拭いて、床とフィルター周辺の状態を見ます。
- 次回の状態を見る
通常の使用で新たな漏れやエラーが出ないか確認します。
- 異常を伝える
漏れた位置、表示、発生した工程と手入れ内容を控えます。
取り付け後に水が漏れたら運転を続けず、説明書の水漏れ時の案内に従います。電源周辺まで濡れている場合は、濡れた手でプラグなどを触らないでください。再度フィルターを開ける場合にも残水の確認が必要で、運転を止めた直後だから水が出ないとは判断できません。
水が止まらない、パッキンが傷んでいる、正しく戻してもエラーが続く場合は、メーカーや販売店へ点検を相談します。清掃の予約だけで部品交換や排水不良の修理まで解決するとは限りません。何を直したいのかを先に伝えると、依頼先の行き違いを減らせます。
補足
相談時にそのまま使える伝え方
「型番は○○です。排水フィルターを説明書どおりに掃除し、戻した後の○○運転で、下部の○○から水が出ます。表示は○○です。部品の点検が必要か、清掃で対応できる範囲かを確認したいです。」
業者へ頼む際は、フィルターの手入れ、槽内の洗浄、排水口やホースの作業を別々に確認します。見積もりには税込みの作業代、部品代、出張費、駐車費、対応できなかった場合の費用が含まれるかを聞きましょう。機種や設置状況が分からない最低価格を、今回の総額として扱わないようにします。
訪問までに洗濯機の前を片付け、型番写真とエラーの記録を用意します。本体を無理に移動してホースを外す必要はありません。作業後は、何を洗ったか、交換した部品はあるか、漏れと動作をどの方法で確認したかを担当者と一緒に確かめます。
参考にした情報
情報確認日:2026.10.19。サービス条件は変更される場合があります。



