はじめての依頼

賃貸のエアコンクリーニングは誰に相談?費用・許可・退去時の確認順

賃貸のエアコン清掃は予約前に管理会社へ確認を。入居直後・入居中・退去時を分け、設備の扱い、費用負担、指定業者、作業後の記録を整理。公的な相談例から二重に払ったと思ったときの確認点も説明します。

賃貸のエアコンと契約書を確認して管理会社へ相談するイメージ

賃貸のエアコンを業者に洗ってもらう前に、管理会社や大家さんへ「清掃を頼んでよいか」「誰が費用を払うか」「指定業者があるか」を確認しましょう。自分で払う予定でも、備え付けの機器を分解する作業は先に相談しておくと、故障時の行き違いを防げます。

費用負担は、入居時期、契約、機器の扱い、汚れや故障の原因で変わります。退去時の原状回復の基準だけで、入居中の希望する清掃がすべて大家さん負担になるとは決められません。

01

入居直後・入居中・退去時を分けて相談します

まず「いつから、何に困っているか」を伝えます。清掃と設備の故障は、同じ手配にならない場合があります。

入居時の鍵、生活中の部屋、退去時の箱を時系列で示す図
入居時の鍵、生活中の部屋、退去時の箱を時系列で示す図(説明用の生成図)

臭いが気になるだけなのか、冷暖房が使えないのかで、確認してほしい内容が変わります。水漏れ、焦げ臭さ、異常な振動などがあれば使用を止め、管理会社へ症状を伝えて点検を相談してください。清掃で直ると決めて予約を進めないようにします。

相談する場面手元に用意するもの先に聞くこと
入居直後から汚れ・臭いがある入居日、気付いた日、写真、入居時の確認書引き渡し時の清掃範囲と、現状を確認してもらえるか
入居中に内部洗浄を希望契約書の設備欄、型番、普段の手入れ、症状清掃の承諾、負担者、指定業者の有無
故障や水漏れがある発生日時、すでに見たエラー表示や漏れた場所修理・点検の連絡先と手配方法
退去前に自分で清掃したい契約書の清掃費用に関する特約自分で依頼しても退去時の所定費用が残るか

国民生活センターは、入居時に設備の動作や汚れを記録し、入居中に備え付け機器の不具合が起きたら貸主側へ連絡するよう案内しています。連絡するために何度も再運転する必要はありません。すでに分かっている状況と写真を残します。

02

設備の扱いと、承諾・支払いの条件を確認します

「自費なら自由」と決めず、機器の扱いと依頼条件を、記録が残る形で確かめます。

機器の持ち主の確認と清掃承諾、支払い条件を三つの書類に整理した図
機器の持ち主の確認と清掃承諾、支払い条件を三つの書類に整理した図(説明用の生成図)

部屋に付いていたエアコンでも、貸主の設備、前の入居者が残した物、自分で設置した物では、契約上の扱いが違う場合があります。「備え付けに見えるから設備」と推測せず、契約書・重要事項説明書の記載を管理会社と照合しましょう。残置物とは、前の入居者などが残した物のことです。

予約前の確認を3段階に分ける

  1. 対象を確認

    部屋番号、設置場所、型番を伝え、誰が管理する機器かを確認する。

  2. 作業を確認

    内部を分解して洗う予定か、指定業者や作業範囲の指定があるかを聞く。

  3. 支払いを確認

    誰が発注・支払いをするか、立て替える場合の上限・必要書類・精算方法を確認する。

相談するときの質問例

管理会社に伝える文面の例

「居室のエアコンについて、○月○日から○○が気になっています。内部クリーニングを検討しています。清掃の可否、指定業者、費用負担、手配方法を教えてください。型番と写真を添付します。」

○○には、実際に確認した症状を入れます。まだ見積もりを取っていなければ、予定の金額を確定額として伝える必要はありません。

電話で相談した場合も、日時と担当者、回答をメモします。「依頼してよい」という返答だけでは、費用まで負担してもらえるとは限りません。清掃の承諾と、支払いの合意を分けて確認しておくことが大切です。

03

入居時に払った費用と、退去時の費用を照合します

同じ名前の費用があっても、その場で結論を出さず、契約条項と二つの明細を照合します。

入居時の明細と退去時の明細を左右に置き、項目を照合する図
入居時の明細と退去時の明細を左右に置き、項目を照合する図(説明用の生成図)

公式情報の例

国民生活センターが公表した相談例

2026年2月17日の公表資料には、入居時にエアコンクリーニング代約2万円を払い、約1年後の退去時にも2万円を請求されたという相談があります。重要事項説明書には、退去時の費用を借主が負担する記載がありました。

これは2025年10月に受け付けた個別の相談例です。相場の調査でも、その請求の適法・違法が確定した事例でもありません。

確認したいのは、入居時の支払いが何の作業に充てられたか、退去時の請求がどの条項に基づくかです。国土交通省は、契約と請求の内容を確認し、内訳や算出根拠が不明なら貸主側に説明を求めるよう案内しています。

請求が重なったと思ったときの照合項目

  • 入居時の領収書:費用名、対象台数、どの時点の清掃代か
  • 契約書・重要事項説明書:退去時の負担、金額、税の記載
  • 退去時の明細:作業内容、台数、単価、追加費用
  • 自分で依頼した清掃:退去費用から差し引く合意があったか

自費で内部洗浄をしても、契約上の退去費用が自動的になくなるとは限りません。特約の説明に疑問があれば、費用の内訳と算出根拠を貸主側へ確認します。話し合っても納得できない場合は、契約書や明細を手元に用意し、消費者ホットライン188などへ相談します。

04

依頼が決まったら、見積もりと作業記録をそろえます

管理会社との確認内容を依頼先にも伝え、作業範囲と税込総額をそろえて見積もります。

承諾の記録、見積もり、清掃後の明細を順に保管する図
承諾の記録、見積もり、清掃後の明細を順に保管する図(説明用の生成図)

清掃会社には、賃貸であることと、管理会社から受けた条件を伝えます。型番・年式、自動フィルター掃除の有無、台数、設置場所の写真があれば、機種や作業空間の確認が進みます。

見積もりの項目確認する内容
洗う範囲室内機のどの部品を洗うか。ファンなどを外す作業は別料金か
追加費用お掃除機能、特殊機種、駐車費、室外機などの追加を含む税込総額
対応できない場合年式や設置状況で作業できない条件。当日中止の料金・連絡方法
破損や不調が出た場合補償の対象外条件、連絡期限、管理会社と清掃会社それぞれの窓口

当日は、室内機の下と搬入経路を空け、部品を洗う場所を用意します。共用廊下や共用水道を当然に使えるとは考えず、必要なら管理会社へ事前に確認してください。家庭で行うフィルターの手入れは説明書の範囲にとどめ、市販スプレーで内部を洗わないようにします。

終了時に残す記録

  • 担当者と運転、音、水漏れの有無を確認した内容
  • 清掃日、対象機器、作業した範囲が分かる明細・領収書
  • 残った汚れや不調、再連絡する場合の窓口
  • 管理会社への完了報告や立替精算が必要か

参考にした情報

情報確認日:2026.10.04。サービス条件は変更される場合があります。